引越し料金を安くする方法に帰り便があります。この運搬方法の仕組みやデメリット、また取り扱っている業者について詳しく見ていきましょう!
帰り便とは?
帰り便とは、業者が目的地まで荷物を運び、荷物を下ろして空になったトラックに、帰り道、荷物を積んで出発地に戻る便の事を指します。(戻り便とも言います。)
大手の業者は県外に荷物を運んでも支社や配送拠点、ネットワークから顧客が沢山いるので空荷で帰る事も無く困りません。
しかし、一般的な業者は、長距離の引っ越しをする業者は到着地について荷下ろしをした後、空の状態で出発地に戻るしかありません。
そのためのガソリン費などの費用は、実費として一件目の見積もり額の中に含まれています。
しかし、たまたまその到着地に、出発地へ引っ越しをしたい人がいたとしたら、そのトラックの帰りの道中に引越し荷物を積んで戻る事が出来ます。
すでに帰りの分のガソリン代は支払われているので格安で引っ越しをすることが出来ますね。
依頼主にとっては料金が安くなりますし、業者にとっても空で帰るよりは荷物を積んで帰った方がトラックを有効活用できますし、本来なら得られなかったもう一件分の引っ越しの収入が入るので助かります。
帰り便のデメリットは?
ただ、帰り便を使うときには注意しなければいけないことがいくつかあります。
ちょうど自分がいるところから引っ越し先にピッタリ合う帰り便を探すのに時間がかかるという事です。
つまり、この帰り便のデメリットは自由度が少なく予定日の目途が立てにくいという事なのです。
日程を早めに知ろうと思っても、他の引っ越しの日程次第になってしまうのでどうしても引っ越しの日がギリギリにならないと決まりません。
積み込める荷物の量も他の引っ越しの量に合わせたトラックを当てにするので、最悪の場合すべての荷物を積めないことがあります。
帰り便を扱っている業者は?
帰り便は、大手の引越しセンターでは表向きに行っておらず、主に長距離輸送が得意な業者や運送業者が全国の帰り便に対応しています。
樹林運送
樹林運送は全国対応で帰り便トラックの手配を行っています。
最大で50%の費用削減も可能で、単身から家族の引っ越しにも対応しています。
引越し一番
引越し一番の帰り便は、東京から名古屋の帰り便のみとなっています。
費用は激安の31,500円~で、通常の帰り便は1週間以上かかりますが、引越し一番は翌日の到着も可能です。
ファミリア引越サービス
ファミリア引越サービスの帰り便は、不定期のため日程調整もお任せになります。
公式サイトでは、帰り便の最新スケジュールを見れば分かると書いてありますが、記載がどこにあるのか分かりません。
博多引越本舗
博多引越本舗の帰り便は、出発点は全国の主要都市ですが、目的地が福岡のみとなっています。
公式サイトでは、日程の紹介があり、またお問い合わせや見積もりからも日程の確認が可能です。
帰り便のまとめ
もし自分の引っ越しの日程に余裕があったり、単身赴任や一人暮らしのために荷物が少ないときは帰り便の利用がお得になります。
基本的に帰り便のサービスは集荷と積み卸しだけになるので、梱包や荷造りはすべて自分で行う必要があります。
(家具・家電等は引越し業者なら当日に梱包をしてもらえる可能性が高いです。一方運送業者は自分で荷造りする必要があります。)
帰り便は、流通の多い大都市間の引っ越しの時や、家具だけを安く送りたい時などは重宝する引っ越し方法です。